検査・診断の流れフローチャート

運動中の足の故障=膝靭帯損傷は予想外に深刻な状況にダメージを受けていることがあります。近しいところではアイススケートの高橋選手も見舞われたスポーツ外傷です。

楽しくスポーツを継続するためにも早急に整形外科などの医療機関を受診しましょう。受診すると大半は次のような流れで検査と診断が進められていきます。

1.受傷時の状況を確認します

(問診内容)

・いつ怪我をしましたか?

・どのような状態で怪我をしましたか?

・受傷した瞬間に膝から断裂音が聞こえましたか?

・怪我をしたときの痛みの度合いはどの程度のものでしたか?

・歩行が困難に感じるときがありますか。

・膝の屈伸を伴う階段の上り下りや正座をすると痛みが出ますか?

・触ると痛みはありますか?

・突然足がすくんだり、膝が抜けるような感覚はありますか?

・今現在もスポーツを行っていますか?

受診のときにスムーズに答えられるように、あらかじめ怪我の当時や今の膝の状態をメモにまとめておくと便利です。

2.触診

膝のバランスを観るために実際に患部を観察し、触診によって状態を把握します。医療機関によっては膝関節の緩みを計測する装置を使用します。

3.検査

X線撮影やMRIなどの画像検査で内部の状況をとらえますが、X線撮影は靭帯損傷が不鮮明なためMRIのみで対応する医療機関も増えています。炎症や腫れが重篤な場合は関節液を注射器で抜き取る検査をして炎症反応をみます。関節液が無色透明ではなく血液が混じっていたり、濁りがみられると抗生物質が投与されます。

4.診断

画像検査によって把握した病態から、今後の治療方法を決定します。

医師と看護師

また、この段階で靭帯損傷が複数であったり、他の膝関節疾患などの疑いがある病態では再度検査を行います。内視鏡検査で実際に目視する検査が一般的です。

痛みの対処について

受診時に痛みや腫れの程度が酷いと、対処療法になりますが痛みどめが処方されます。主に非ステロイド系消炎鎮痛剤を服用します。

内服薬ではボルタレン、インダシン、ロキソニンが一般的ですが、内服薬でも治まらない痛みには同じ成分の座薬が処方されます。

座薬は消化器官への負担が軽く、腸壁を通して成分が体にゆきわたるので効き目が早く副作用の懸念も少ないのが特徴です。

受傷直後の搬送など、あきらかに尋常でない痛みが見られるケースでは関節内注射といって、ステロイド薬液剤を直接患部に注入します。

関節内注射はダイレクトに痛みに狙いをつけるので即効性が高いのが利点ですが、針を関節内に刺す行為から感染症などの合併症を併発するリスクがあります。

感染症を防ぐために、入浴を控える、注射した部分を触らない、無理に動かないなどの医師の指示を順守することが大切です。